覚書

日々出会う事、ものに関する覚書。僕を創るすべての要素のほんの一部。

文章を書く

言葉を扱う上で忘れてはならないこと。

言葉とはこの世界のごく一部を乱雑に切り取って固めたものである。

この世界そのものを言葉によって記述することはできない。ただ力任せにちぎり取った世界の断片を、他人に、ないしは未来の自分に提示してみせるだけのものだ。

言葉はデジタルな存在である。「赤」と「橙」の間には本来何の区別もありはしない。そこに境界を作り、0か1かで記述するのが言葉である。言葉とは完全たり得ない。

僕はここに言葉を連ねる。けれどもそこに必要以上の意味を求めてはいけない。これは僕のためのものであって、誰かの救いや助けになるものでは決してないのだということを心に留めて言葉を綴ること。